NASのデータ復旧の仕方
NASとは?
NASとはネットワーク(LAN)に接続されたストレージ(HDDやSSD等の媒体)の事で、パソコン等からデータを保存したり共有したりできる便利な機器です。
NASの種類
家庭用途のHDDが1台構成や2台構成の物(RAID-1ミラーリングと言います)と、業務用途の3台~8台のRAID5や6構成の物があります。
しかし、NAS(NAS-RAID含む)も故障する事があります。
電源が入らない、ネットワーク上で認識されない、データが読みない等・・・。
そんな場合に、NASの修理の前にデータ復旧サービスを利用される事をおすすめします。
NASのデータ復旧サービスとは、NASのハードディスクやSSD等の記憶媒体からデータを取り出す専門的なサービスです。
NAS故障の原因
NASの故障原因は様々ですが、主に以下の通りです。
- 電源ユニットや基板の電気的な故障
- ハードディスクの機械的又は電気的故障
- SSDの論理障害や物理障害
- ファイルシステム(XFSやEXT等)やRAID情報の破損
- ウイルスやマルウェア感染
- 操作ミスによる誤削除やフォーマット
これらの故障によって、NASからデータにアクセスできなくなる場合があります。
しかし、NASからデータにアクセスできなくても、記憶媒体自体には貴方が作成されたデータファイルが残っている可能性があります。
その場合は、NASのデータ復旧サービスをご利用頂く事で、データを取り出す事が可能です。
NASのデータ復旧サービスでは、パソコンと比較して専門的な技術と機器を用いて、記憶媒体からデータを読み取ります。
その際に、記憶媒体を分解したり修理したりする必要がある場合もあります。
また、ファイルシステムやRAID構成を復元したり、ウイルスやマルウェアを除去したりする作業も行います。
このようにして、記憶媒体からデータを取り出し、別のメディアにコピーして納品します。
NASのデータ復旧サービスは、パソコン販売店や修理店及び設定業者では解決できない専門的で高度なサービスです。
そのため、費用も高額になる事が多いです。
しかし、NASに保存されているデータは個人的な思い出やビジネス上重要な情報など、価値の高いデータが保存されているでしょう。
データを復旧する方法
- NASのデータ復旧方法は、大きく分けて「データ復旧ソフトを活用する方法」
- NASに対応したデータ復旧業者に依頼する
- NASからHDDを取り外す。
- 復旧ソフトを購入する。
- パソコンへインストールする。
- RAIDパラメーターを調査する。
どちらの方法を選ぶかは、NASの故障の原因や状況、データの重要度や緊急度などによって異なります。
データ復旧ソフトを利用する場合
データ復旧ソフトを活用する場合は、以下のような手順で行います。
(RAID構成、記録順番、ブロックサイズ、容量、スタートセクター、同期・非同期の切り分け、左か右の切り分け、)
データ復旧業者に依頼する場合
データ復旧業者に依頼する事にした場合は、以下のような手順で行います。
NASが故障した場合は機器の電源を切り、再起動しない。
NASに対応した復旧業者を探して見積もりを依頼する。
取り外した場所(スロット番号)をHDDにメモ書きし、データ復旧業者にHDDを送付する。(NASケースはなくても良い)
状態を診断する。論理障害か物理障害かを切り分ける。
物理障害の場合は必ず複製を作成する。論理障害の場合は必須では無いがあるにこした事はない。
ファイルシステムの再構築を実行する。
どちらの方法も一長一短があります。
自分でできるNASのデータ復旧方法は、費用が安く済む可能性がありますが、間違った操作や不適切なソフトを使うと、NAS本体やデータにさらなる損傷を与えるリスクがあります。また、RAID構成やファイルシステムなど、NASに関する知識が必要です。一方、データ復旧業者に依頼する方法は、費用が高くなる可能性がありますが、専門的な技術と設備で安全かつ確実にデータを復元できる可能性が高くなります。また、時間や手間も省くことができます。
NASが認識しなくなった場合、自分で修理することは可能ですが、おすすめしません。
NASの故障の原因は様々で、HDDの不良やRAIDの破損、基盤の故障などが考えられます。
自分で修理しようとすると、NAS本体やデータにさらなるダメージを与える可能性があります。
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